SWIFTと海外送金

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ロシアがウクライナに侵攻しました。西側諸国は報復として、国際的な決済ネットワークである「SWIFT」からロシアの銀行を排除することで合意したようです。

SWIFTとは、Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication の略称で、世界中の金融機関が資金決済等のネットワークとして利用するベルギーにある団体のことをいいます。

海外送金をしたことがある方は、金融機関のフォーマットに必要事項を記入するとき、SWIFTコードあるいはBICコードという表現を見たことがあるかもしれません。

実は金融機関にはSWIFTによって世界共通の番号が割り当てられており、SWIFTを介しSender(送信銀行)からReceiver(受信銀行)に電文が送信される仕組みになっています。

送信にはワンペイメント(MT103:シリアル送金)や、金融機関の付け替えに使用するツーペイメント(MT202:カバー送金)があり、コルレス(外国銀行との為替取引の取り決め)の有無により若干プロセスは異なりますが、海外送受金の資金トレースが可能なはずです。

今では個人間でも暗号通貨での海外取引に係る資金決済が可能で、相続財産がサイバースペースに存在することもあり得る時代ですので、銀行を利用した海外送金は変容するかもしれません。

ただ、金融機関には送金以外に信用創造という重要な役割があるので、SWIFTは今後も大切な役割を担っていくと考えます。