CRSと税務調査

国際課税
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昨年からガソリン価格が上昇しています。経産大臣もガソリン税を軽減するトリガー条項に言及しました。財源不足の中で実行できるか半信半疑ですが、影響は大きいのでスピード感をもった対応を期待したいです。

ところで、最近CRSと言う言葉をよく聞くようになりました。CRSとは共通報告基準「Common Reporting Standard」の略称で、非居住者の口座情報を税務当局間で自動的に交換するための国際基準です。

情報交換自体は近年始まったものではなく、10年以上前から各国間では租税条約を根拠として情報交換は可能な状況にありました。アメリカが2010年にFATCAを成立させてから、世界的に金融機関の口座残高情報を交換する機運が高まり、OECDでCRSの策定作業が進められ今日に至っています。

税務署レベルで日本人の海外資産情報が共有されることで、海外に資産を疎開していた人の中には税務調査を受ける人がでてくるでしょう。マルサに脱税立件される納税者も増加すると思われます。